大学院
(1)組織名称
研究科
専門分野に応じて、教育研究上の目的から組織される大学院の基本となる組織のことです。大学の学部に相当します。本学大学院(通信教育)の正式名称は、「芸術研究科(通信教育)」です。
専攻
研究科からさらに細分化された教育研究上の組織のことです。本学大学院芸術研究科(通信教育)(以下、本研究科)には、「芸術専攻(修士課程)」の一専攻を設置しています。
領域
専攻からさらに研究内容に応じて細分化されたものです。
分野
領域からさらに研究内容に応じて細分化されたものです。
(2)制度
修了要件
修了のために定められている最低単位数や必修科目などの要件のことです。所属領域により要件が異なります。
修了研究・修了制作
大学院の課程を修了するために取り組む研究・制作を指します。修了研究・修了制作においては、所属領域・分野の「研究科目」において指導を受けつつ各自の研究・制作を行い、学位申請論文等として完成させることを目的とします。完成した学位申請論文等を所定の期間に提出し、学位審査を受けます。
修了研究・修了制作着手要件
修了研究・修了制作に取り組む前年度末までに満たしておくべき要件です。所属領域により要件が異なります。
学位申請論文等
修了研究・修了制作最終成果物として提出する、以下3点を指します。
①修士論文、②修士制作作品および修士論文(制作研究ノート)、③修士研究活動実施報告書
学位審査
本研究科の芸術専攻(修士課程)を修了し、学位を授与する水準に到達しているか否か、判定する審査を指します。研究・制作内容をより詳細に判定するために、修了研究・修了制作着手者は所定の期間に修士論文等審査願を提出し、審査を受けてください。審査の実施方法(口頭または書面)については、各領域・分野ごとに指示します。
(3)規定
面接授業
スクーリング(S)科目のことです。
メディア授業
Webスクーリング(WS)科目のことです。
試験
WS科目: レポート試験および全体講評視聴のことです。
S科目(分野特論): 授業最終日の筆記試験、または授業終了後のレポート課題提出のことです。
SR科目(演習・研究科目): 領域により異なりますのでシラバスで確認してください。
(4)カリキュラム
本専攻のカリキュラムは、専攻共通、分野特論、演習科目、研究科目、自由選択の科目群より構成されています。
i. 専攻共通(特論)
本専攻の必修科目として開設します。芸術制作と地域の関わりを多角的に考察し、地域における芸術活動の実例考察を通じて、地域における芸術実践の方法論を学びます。
ii. 専攻共通(原論)
本専攻において研究を進める上での柱となる芸術環境の概念について、その基底となる考え方を学び、各自の具体的な研究・制作活動への起点とする科目群です。
iii. 分野特論
各領域の専門的視点に特化した講義科目として開設するものです。これらの科目を履修することで、研究・制作の背景となる思想および批評精神の涵養をはかります。また、専門領域以外の科目も履修できるようにすることによって、領域横断的な研究交流の必要性にも応えます。
iv. 演習科目
本専攻内の領域毎に必修科目として配置される科目です。
「芸術文化演習」、「文芸演習」、「美術・工芸演習」、「写真・映像演習」、「コミュニケーションデザイン演習」および「学際デザイン演習」は1年次配当とし、専ら各自の研究・制作内容の深化をはかるものとします。各自の専門領域に関しての研究・制作の基礎的手法を確認し、表現力や知識を増幅させるとともに、洞察力や分析力、表現力の深化に努めます。
v. 研究科目
演習と同じく、本専攻内の領域毎に必修科目として配置される科目です。
「芸術文化研究」、「文芸研究」、「美術・工芸研究」、「写真・映像研究」、「コミュニケーションデザイン研究」および「学際デザイン研究」は2年次配当とし、1年次の「演習」科目からの継続性を重視した研究指導を行うとともに、修士論文等または特定課題ついての研究成果の設定とその表現手法の確立に主眼を置きます。
vi. 自由選択
必修科目の他に、研究・発表の基礎的手段や実践方法を修得する科目として開講されるものです。
本専攻を修了するためには、次の要件をすべて満たすことが必要です(大学院設置基準による)。要件科目は所属領域・分野により異なりますので、『大学院ハンドブック』で確認してください。
・本専攻に2年以上在籍していること。
・30単位以上修得していること。
・必要な研究指導を受けた上で審査および最終試験(口述もしくは筆記)に合格すること。